As if we were in a movie
≪女の子はどのように眠るのか?≫
 ぐっすり!

≪男の子はどのように眠るのか?≫
 彼等は断然そうでない、――
 彼等はワグナーのクウデターについて
  その状況を監視することに余念がない



The most entertaining outcome (as if we were in a movie) is the most likely

(あたかも映画の中にいるような)
最も笑える結論が、最もそれらしい。



6月24日のツイッターに、イーロン・マスク (Elon Musk) は上記のようなメッセージを載せましたが、老人も1分ごとに更新されるメッセージ群を監視し続けて、「夜の明けたのご存知ないか」と家内に揶揄されたことすら、気がつかないほどでございました。

その間の事情を簡潔に説明すると、およそ以下のようです、――
  1. ワグナーPMC(Wagner Private Military Company)の総帥であるプリゴジン (Prigozhin) は5月20日に難関アルチョモフスク (Artyomovsk) の完全制圧を宣言して、戦地を正規軍の手に引き渡すと、そのワグナー部隊を撤退するとともに約2ヶ月の休暇に入った。
  2. プリゴジンは、「友軍に後から攻撃された。数名の死傷者がでたので、部隊と共にモスクワに向い、プーチンに問題を提起したい」と抗議して、部隊をモスクワに向けて進軍させた。
  3. プーチン大統領は「反逆は決して許されぬ行為であり、厳罰に処せられるだろう」という声明を発表し、空軍を出動せてワグナーを攻撃したが、反撃されて指揮機が打ち落とされた。
  4. ベラルーシ (Belarus) のルカシェンコ(Aleksandr Grigoryevich Lukashenko) 大統領が仲裁に入り、プリゴジン総帥と部隊の半分をベラルーシに迎えたいと申し出る。
  5. プーチン大統領は態度を軟化させてルカシェンコの申し出を了承し、部隊の半分を正規軍に採用するという声明を出した。
  6. ブリゴジンはモスクワ進攻をとどめて、部隊をベラルーシに向けた。

これ等の事が、矢継ぎ早に起ったものですから、そりゃあまあ目が離せないのも道理というものですが、ロシア人というものは、いくら他の世界が21世紀を迎えていようと、その心は常に19世紀的な謀略と、中世的な高笑いを志向しておりますので、よほど脇の甘い人でないと、そうそう額面通りには受け取るわけには参りません。 げに老人としても、ますます目が離せないのも道理というものなのでございます。

皆様方にもいろいと考えていただこうと思います。 まずはいくつかの証言に目を通してゆきましょう、――
Who Is Prigozhin, the Wagner Leader Russia Accused of Mounting a Coup?: Mr. Prigozhin has risen from a businessman known as President Vladimir V. Putin's 'chef' to a symbol of wartime Russia, controlling a private army operating from Ukraine to Central African Republic.

ロシアにクーデターを起したとして告発されたワグナーの総帥プリゴジンとは誰か?:プリゴジン氏は、ウラジーミル・V・プーチン大統領の「シェフ」として知られる実業家を振り出しに、ウクライナから中央アフリカ共和国まで、自在に活躍する私設軍隊を指揮して、「戦時中のロシアの象徴」となるまでに上り詰めた人物である。
Acting Head of the DPR(Donetsk People's Republic ) Denis Pushilin awarded Wagner PMC fighters with medals "For the Liberation of Artemovsk"

ドネツク人民共和国のデニス・プシリン長官代理は、ワグナーPMC戦闘員に「アルテモフスク解放のために」という勲章を授与した。
Prigozhin said he is turning the columns around and returning the "Wagner" PMC to the camps "Now is the moment when blood can be spilled. Therefore, realizing all the responsibility for the fact that Russian blood will be spilled, on one side, we are turning our columns around and leaving in the opposite direction to the field camps according to the plan," Prigozhin said.

プリゴジン氏は、隊列を方向転換し、「ワグナー」PMCを陣地に戻すと述べ、「今の瞬間こそ、血が流される可能性がある。したがって、ロシアの血が流されるという事実に対する責任を完全に理解した上で、一方で我々は隊列の向きを変え、 計画に従いながら、野営地とは反対方向に出発しているのである。」とプリゴジン氏は語った。
Address of the President of Russia Vladimir Putin

Putin offered the fighters of the Wagner unit to sign a contract with the Ministry of Defense, return home or go to Belarus

Putin thanked the Russians for their perseverance, solidarity and patriotism.

Any kind of blackmail, attempts to settle the internal unrest are doomed to failure, said the President of the Russian Federation.

An armed rebellion would have been suppressed anyway.

The organizers of the rebellion betrayed the people and those involved in the rebellion.

Russia's enemies wanted the country to drown in bloody civil strife, they were wrong.

Putin thanked everyone who stood in the way of the rebels, including the heroic pilots.

The President emphasized the courage and sacrifice of the fallen heroes-pilots.

From the very beginning of the events of June 24, steps were taken under the direct orders of the president to avoid bloodshed, Putin said.

Putin assured that the promise to the Wagner family would be fulfilled.

Vladimir Putin thanked Lukashenka for his contribution to quelling the rebellion.

Putin believes that the patriotic spirit of Russians, the consolidation of the entire society of the Russian Federation, played a decisive role in stopping the rebellion.


ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の演説
プーチン大統領はワグナー部隊の戦闘員に対し、国防省と契約を結ぶか、帰国するかベラルーシに行くかを提案した。
プーチン大統領はロシア人の忍耐力、団結力、愛国心に感謝の意を表した。
ロシア連邦大統領は、いかなる種類の脅迫も、国内不安を解決しようとする試みも失敗する運命にあると述べた、「いずれにしても武装蜂起は鎮圧されただろう。
反乱の主催者は民衆と反乱に関与した人々を裏切った。
ロシアの敵は国が血なまぐさい内戦に溺れることを望んでいたが、それは間違っていた。」

プーチン大統領は、英雄的なパイロットを含め、反乱軍の前に立ちふさがったすべての人に感謝の意を表した。
大統領は、戦死した英雄パイロットたちの勇気と犠牲を強調した。
プーチン大統領は、6月24日の出来事の最初から、流血を避けるための措置が大統領の直接の命令の下で講じられたと述べた。
プーチン大統領は、ワグナー家との約束は必ず果たされると約束した。
ウラジーミル・プーチン大統領は、反乱鎮圧に対するルカシェンカ氏の貢献に感謝の意を表した。
プーチン大統領は、ロシア人の愛国心、ロシア連邦社会全体の結束が反乱を阻止する上で決定的な役割を果たしたと信じている。
LUKASHENKO: "I was trying to convince [Prigozhin] for a long time. In the end I said: ‘You know, you can do anything you want. But don't take offense with me. A brigade has been prepared for redeployment to Moscow. We will defend Moscow like we did in 1941. You read books. You are an educated and smart person. Because this situation affects more than Russia. Not only because it is our Fatherland. But because, god forbid, if this turmoil had spread across the entire Russia and there were colossal prerequisites for it, we would have been next.'"

ルカシェンコ:「私は長い間(プリゴジンを)説得しようとしていた。最終的にはこう言った。『あなたは何でも好きにすればよいが、わたしに敵対しないでくれ。旅団はモスクワへ再配備するよう準備ができている。 1941年と同じように我々はモスクワを守ることになるだろう。あなたは教養のある賢い人だ。なぜなら、こうした状況はロシア以上に影響を与えるからだ。それは我々の祖国だからというだけではない。しかし、神はお許しにならないだろうが、もしこの混乱がロシア全土に広がれば、それに更に膨大な前提条件があったとすれば、次は我々の番になっていたことだろう。」
"Putin looks weaker"
"Russians were hugging Wagner"
"People are divided"

Meanwhile.... in Russia Putin's approval rating goes from 80% to 89%. Control doesn't always mean power, he had the ability to wipe out Wagner, he didn't. Now Russia has 25k men signing up to him.



 「プーチン大統領は弱くなったようだ」
 「ロシア人はワグナーを抱きしめていた」
 「人々は分裂している」

一方‥‥
ロシアではプーチン大統領の支持率が80%から89%に上昇した。
コントロールは必ずしも権力を意味するわけではない、彼にはワーグナーを一掃する能力があったが、そうしなかった。
現在、ロシアには2万5千人が彼に登録している。
tweet (Elon Musk@elonmusk)
Don't even trust nobody

Trust nobody, not even yourself

ツィート(イーロン・マスク)
誰であろうと信じてはならぬ。

誰であろうと信じてはならぬ、
たとえ自分自身でさえ信じてはならぬ。
What really happened yesterday in Russia:
The Wagner Group moved their position to................

昨日ロシアでは、何が本当に起ったのか?:
ワグナー連隊は、彼等の拠点を[キエフ近傍]に移動させた。
Stronger than ever,
More powerful than ever,
More popular than ever.

精神力は、より強靭になり、
推進力は、より強力になり、
民衆の支持を、より高めました。
Lukashenka: I said: in no case do not make a hero out of me, not out of me, not out of Putin, not out of Prigozhin, because we missed the situation, and then we thought that it would resolve, but it did not resolve. And two people who fought at the front collided. There are no heroes in this case.

ルカシェンカ:
私は言った、どのような場合であろうと、決して私の中に英雄を見いだしてはならない。
私の中にも、プーチンの中にも、プリゴジンの中にも英雄を見いだしてはならない。
なぜなら、わたし達は状況を見誤っていたからである。
私たちは、それが解決したのだろうと思っていたのであるが、しかし実際には、それは解決していなかった。 そして最前線で戦っていた二人が衝突したのである。
この場合、英雄は存在しないのだ。
Russia Foreign Minister LAVROV: "If the Minsk Agreements were implemented, there would have been no need for the special military operation. This is a fact.
Putting the blame on Russia and accusing it of an “unprovoked” aggression are an attempt to absolve themselves of responsibility, to lay the blame at somebody else’s door. This is obvious to everybody, just like the unscrupulous methods used by Western propaganda."

ロシア外務大臣ラヴロフ:ミンスク合意が履行されていれば、特別な軍事作戦は必要なかったはずだ。 これは事実です。
責任をロシアに押し付け、「いわれのない」侵略だと非難することは、自らの責任を免れ、責任を他人に押しつけようとする試みである。 これは、西側のプロパガンダが使用する不謹慎な手法と同様、誰の目にも明らかです。
(捕捉事項)
Russia will attack Europe and all of you will die, unless you give me Tanks and MONEY!!!!

ロシアはヨーロッパを攻撃するでしょう、そしてあなた方は、私に戦車とお金を与えない限り、全員が死ぬでしょう!!!!
The lies that killed the West:
There is no meaning to life
Max pleasure is the goal
Tradition has no value
Children are a burden
Marriage is pointless
Religion is worthless
Money is everything
Career over family


西欧を殺した嘘:
人生には何の意味もない
最高の楽しみはゴールだ
伝統は無価値だ
子供は重荷だ
結婚は無益だ
宗教は無価値だ
マネーこそが全てだ
キャリアは家族に勝る
@elonmusk
: "It's bizarre that we've come to this point where free speech used to be a liberal value. And yet we see from the 'left' a desire to censor. That seems crazy. I think we should be extremely concerned about anything that undermines the First Amendment...

We must protect free speech, and free speech is only relevant when it's someone you don't like saying something you don't like because, obviously, free speech that you like is easy. The thing about censorship is that for those who would advocate it, just remember at some point that will be turned on you."

@イーロン・マスク:
「かつて言論の自由がリベラルな価値観であったのに、私たちがここまで来てしまったのは奇妙だ。それなのにまだ、『左派』からは検閲への欲求が見られる。それは気狂じみたことに思える。私の考えでは、私たちは、憲法修正第一条の土台を崩そうとするあらゆる事を極度に警戒しなければならない。‥‥

私たちは言論の自由を守らなければならないが、「言論の自由」とは、自分の気に入らない人が自分の気に入らないことを言った場合にのみ意味を持つのです。なぜなら、自分が好きなことだけの言論の自由は自明ながら、極めて容易だからです。
検閲について重要なことは、検閲を擁護する人にとって、いつか自分に検閲が向けられるということを、しっかりと覚えていなくてはならないということです。」
Explaining Constitutional Amendments

THE FIRST AMENDMENT IS FOR SHARING MEMES WITH FRENS

THE SECOND AMENDMENT IS FOR WHEN THEY TRY AND STOP ME FROM SHARING MEMES WITH FRENS


憲法修正条項の説明
修正第一条(言論の自由)は、情報を友人と共有することに関するものです。
修正第二条(武器の保有および携帯の自由)は、友人と情報を共有することを阻止しようとしてきた場合に関するものです。
老人の感想:もしイーロン・マスクがツィッターを買収して改革しなければ、左派のためにあらゆる情報が遮断されており、あやうく何も知らずにいるところでした。 真の知識は必ず情報の収集/理解、比較/検討、評価/選択という一連の工程を経て得られるものですので、本当に危ういところでした。 本当に有難うございます。
老人が初めて手にした万年筆は、中学の時の”プラチナのオネスト66”だったと思いますが、14kながら極小のペン先が乱暴な中学生の筆圧に堪えられるわけもなく、一年を経ずして先が開いてしまいました。 次に手にしたのはパイロットのスーパー100という万年筆で、やはり14k極小のペン先ながら、二枚の板金をスチールのバネで綴り合わせたような構造をしており、たしかルーフ型と呼ばれていたと思いますが、これはバネの作用で加えられた力と開き具合が比例しており、かなり使い勝手も良かったのですが、老人は若い時分から物欲が盛んでしたので、やがてパーカー61を手に入れるために貯金をはたくことになったのですが、これが書き始めにスキップするというような悪癖がありましたので、授業中に黒板の文字をノートに書き写すという作業にはとても堪えられず、とうぜんお払い箱行きとなる運びとなりました。 次ぎはサラリーマンをしていた時、丸善においてモンブラン12、ペリカン400、パイロット・エラボー等を購入いたしましたが、技術系のサラリーマンには使う機会がまったくなく、やがてどこかの隅に入り込んで見えなくなり、忘れられた存在となっていったのです。

ですから、老人がパイロットの万年筆を手にするのは、エラボー以来40年ぶりぐらいではないかと思います。 そのエラボーは、通信生活という雑誌では、ペリカンやモンブランをおさえて堂々の一位の評価を受けていましたので、老人はそれに乗せられてつい購入したのですが、余り良い記憶がなく、かえって万年筆におけるドイツ信仰を目覚めさせるきっかけとなったのではないかと思っております。

しかしながら、欧米の名だたる万年筆を、あらかた味わいつくしてしまいましたので、日本人としては日本製を試さないわけにもいかず、手始めに世間の評価の極めて高い”パイロット845”を購入いたしました。

「エボナイト軸に漆塗り」を売りにしているだけあって、その触り心地の良さは並みではありません。長さはモンブラン149と同じぐらい、太さは二回りほど細く、目方はやや軽いぐらい。 デザインは好みにもよりますが、モンブランの方が破綻が少く、均整がとれているように思えます。

書き心地は文句なく、パイロットの方が優れており、三本の指で同じようにグリップしても、モンブランは硬いものに触れている感が強く、好き嫌いの分かれるところではありますが、パイロットは軟らかいものに触れているというよりは、むしろ指先とペン軸が溶け合い、人馬一体の境地とでも言いましょうか、さすがはエボナイトの漆塗りと感嘆せざるをえません。

また両者の筆跡もおおいに異なります。大方の意見の一致するところですが、モンブランの筆跡は線の変化に乏く、またフェルトペンで書くように濃淡がの変化も少くて、あまり面白くありませんが、また持ち心地の硬さや、グリップの角度や位置が押しつけられるような感じもあいまって、沢山書いてもあまり疲れない反面、一字一字丁寧に書いても、流して書いても少しも楽しくありません。 

パイロットの方は、やはり日本字や、縦書きに適するとの大方の評価どおり、文字通り指が吸い付くようなグリップの良さに助けられて持つ角度や位置の自由度が高く、文字の線や転、接、ハネ、払い等の研究や練習をよく受け付けてくれますので、「字を書くのが楽しい」という特性があります。 勿論、シェーファーもスワンもモンテグラッパも文字を書くのが楽しい万年筆ではありますが、パイロットはその中の筆頭に挙げても良いのではないでしょうか。

また漆塗りの精度が高いからでしょうか、キャップを開ける時、フワッと空気の抵抗を感じるのも他では味わえない特徴だと思います。

万年筆:パイロット 845 / Pilot 845、 nib-size:fine
インク:TACCIA black(涅)
原稿用紙:
色:青磁色
テーマ:夏
モットー:「自娯楽不須山海」
(There is no need for mountains and seas to enjoy oneself.)

今月の百人一首は「文屋朝康」と「右近」です、――
文屋朝康:
  白露に 風のふき敷く 秋の野は
  貫きとめぬ 玉ぞ散りける
文屋朝康:生没年不詳。
縫殿助文屋康秀の子。官位は従六位下大膳少進。
勅撰集では古今集に1首、後撰集に2首入る。

句釈:「吹きしく」は、「吹き敷く/布く」、「周囲一面に吹く」。
「貫きとめぬ」は、「首飾の玉/宝石に糸を通さないばらばらの状態」。
「玉ぞ散りける」は、「玉が散っていた/いる」。「ぞーける」は係り結び。
「けり/ける」は、「過去を思い起こして懐かしむ」。「今の状況に驚嘆する」。

意釈:「秋の野には風が一面に吹きあれて、白露を吹き飛ばしていたのだろう」、
「糸を外れた玉が、風に吹かれて一面に散らばっている」。

評釈:この歌は前後二句に於いて作者の立ち位置を異にする。
  前句の「白露に 風のふき敷く 秋の野は」は未決の句であり、未だ決着のつかぬ心を表わす。即ち作者は「呆然と風の吹きしく秋の野に立ちつくして、言葉を失ったありさまである」。後句の「貫きとめぬ 玉ぞ散りける」は、心が決着して「眼前の情景を説明する」句である。
  前句の息もつかせぬ緊迫感と、後句の眼前の景色の美しさに、やはり言葉を失うほどの放心感、総じて名歌中の名歌、百人一首中の白眉であると言って差し支えない。

右近:
  忘らるる 身をば思わず 誓ひてし
  人の命の 惜しくもあるかな
右近:生没年不詳。
右近衛少将藤原季縄の女。

句釈:「忘らるる」は、「忘れらるる/忘れられる」。
「らるる」は受け身の意を表わし、四段、ナ変、ラ変以外の動詞の未然形につく助動詞「らる」の連体形。「誓ひてし」は、「誓ひて在りし/誓って居られた」。「惜しくもあるかな」は、「惜しいことでもあることよ」。「も」は、「あれもこれも/あれでもあり、これでもあり」。

意釈:「我が此の身が忘れられる身であると思い遣ることもなく誓いながら」
「不実な彼の人も死んでしまった、しかし不実ながら見所が無いでもなかった」
「まことに恨めしくもあり、惜しくもあることよ」。

評釈:この句は前後二句に分かれる。
前句では、誓いを破ったことを恨に思うと述べ、
後句では、恨の種が死んで、かえってさばさばした気分を表わす。
「右近」の実像は不確かながら、情理を兼ね備えた女性であると知る。
「百人一首」中、総じて女性の句には秀歌が多いが、他に劣らない秀歌である。



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≪鶏の胸肉のミラノ風カツレツ≫
レモン汁を絞って食べる夏向きのカツレツ。
作り方:Youtube(Koh Kentetsu Kitchen)
それでは今月はここまで、また来月お会いしましょう、それまでご機嫌よう。
  (As if we were in a movie  おわり)

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