藤まつり(津島)
カメラも新しくなり天気もよく、ちょうど藤の花も見頃を迎えたということでございますので、電車を乗り継いでやってまいりましたのは津島市の天王川公園、津島駅から1kmほどの道のりをゆっくりと歩きながら街の食堂などでお昼ご飯などを食べてきましたので、時刻はまさに1時になろうという頃合い、光線の具合もたいへん結構でございます。

深山幽谷の花見は周囲無人であることが必要条件ですが、公園などの花見では適度な人混みが良い花見の条件となりますので、そういう意味でもこの日は理想的であったといえましょう。

今年の藤はやや不作で丈も短いとはいえ、写真を撮るということからすれば、光線が地面に届きやすく、明暗の差をあまり意識せずに済みますので、まさに絶好の撮影日和と言わねばなりません。

上の二枚は1/3段づつ露出を変えて撮った中の暗い方の写真ですが、老人の目には実際これくらいの明るさに見えておりました。カメラの性能があがり、1/5秒以下で3枚の写真が撮れるということは、同一のタイミングでただ明るさだけが異なるということですので、写真を選ぶのが随分楽になり、実際的に有効な性能向上でありますので、買うだけの価値があったと思います。

川床(かわゆか)が設けられており、腰掛けて眺めることもできますが、老人は人混みを好みませんので、ただ「あんなにするのも楽しいかも」と思っただけで素通りいたしました。

*************************
今月の万年筆は”Sheaffer's Visulated Pen”です。
1936年の広告には、断熱されたインク窓より最後の一滴まで視ることが可能であり、通常の万年筆より4倍も大きなインクサックは1回のストロークで洗浄、空化、充填を行うことができ、フェザータッチのペン先と断熱された完璧なインクの流れはSheafferによって生涯保証されていますというようなことが書かれています。

老人の入手したペンは優に80歳を過ぎておりますので、インクサックも通常サイズのものにリペアされておりますので、1回のストロークでは1~2ccぐらいしか入りませんが、老人の使用にはそれで十分です。

万年筆というものは余り壊れないように作られていますので、80年前の品物といえどもちょっと磨けば新品同様、Sheafferだけの奇妙な形のクリップも磨けば金製品特有の光沢を放つことになります。

特大のペン先は2トーンに塗り分けられておりますが、下手な写真よりも広告のイラストをご覧になったほうがよりよく分かると思います。 好醜は視る人によって偏りますが、中にはこれを醜いものの代表のように思って、「豚の鼻」などと悪態をつく方もいっらっしゃいます。 それがSheafferの良さなんですがね。

書き味は、Sheafferの万年筆はどれも優れていますが、これは特に世評に高く、Ebay などでも高値が付くことも珍しくありません。

インク:Waterman "Inspired Blue"
原稿用紙:
テーマ:書斎
色:苔色
モットー:「以不動而動世界」
"Being not moved, we can move the world."


*************************
イーロン・マスクの珠玉の言葉、――言論の自由とは――
@elonmusk: We must protect free speech, and free speech is only relevant when it's someone you don't like saying something you don't like because, obviously, free speech that you like is easy. The thing about censorship is that for those who would advocate it, just remember at some point that will be turned on you.

@elonmusk: 我々は言論の自由を守らねばならないが、言論の自由とはあなたが嫌いな人が、あなたが嫌いな事を言う場合にのみ意味があります。何故ならば、あなたが好むような言論の自由は、明らかに支障がないからです。検閲に関する事では、検閲を支持する人にとって、その害は自らに降りかかるものであることをしっかりと憶えて置かねばなりません。
**************************
今月の百人一首は、「紀友則」と、「藤原興風」です。
紀友則:
  久方の光のどけき春の日に
  しづ心なく花の散るらむ
紀友則:845(承和12)年?~907(延喜7)年。六位。大内記。
三十六歌仙の一。古今集に45首、後撰集及び拾遺集に計64首入集。
句釈:「ひさかた(久方)の」は日の差す方、地より久しき方なる天の意。
「のどけき」は「のどけし」の連体形、「静か」、「のどか」の意。
「しづ心」は「静かな心」、「落ち着いた心」の意。

意釈:風もない光に満ちた春の日に、何故忙しく花は散るのか?
人もこの花と同じだ。 特別の病にあらずとも、
時が来れば、このように死んでゆくことになるのだろう。

評釈:花がせわしなく散る動きと、読む人の静かな心の対比。
官位は低くとも、歌に心を根ざすが故に自ら大人の風情が顕れる。
名歌であろう。



藤原興風:
  誰をかも知る人にせむ
  高砂の松も昔の友ならなくに
藤原興風:生没年不詳、平安前期。従五位下・下総大掾。
三十六歌仙の一人。古今集に17首、その他の勅撰集に21首入集。

句釈:「誰をか」は「誰を」に同じ。「せむ」は「為む」、「~にしよう」。
「高砂の松」は高砂の古松/名所。「昔の友」は年久しき前よりの友。
「ならなくに」は「なり(である)の未然」+「なくに(ではないのに)」。

意釈:年老いて知人は皆いなくなってしまった。
高砂の老松は、とても語り合える友とは言えないのに、
いったい、誰を友とすればよいのか。

評釈:高砂の松が傍に在ったとしても、共に語り合うことができるだろうか。
老いて年を取るも語り合える友がなければ何をすればよいのか。
心の寂寞を余すところなく語る名歌ではないだろうか。



**************************
≪スパゲッティ ナポリタン( 日本風ナポレターナ )
トマトケチャップ風味の「アメリカ風スパゲッティ」≫
≪材料≫2人前
  1. スパゲッティ:200g
  2. ケチャップ:120g
  3. ウィンナソーセージ:4本
  4. タマネギ:1/4個
  5. ピーマン:1個
  6. マッシュルーム:4個
  7. オリーブオイル:大さじ2杯
  8. ニンニク:1片
  9. 鷹の爪:2本
  10. 塩胡椒:適宜
  11. 粉チーズ:適宜
  12. タバスコ:適宜。

≪作り方≫
  1. 沸騰した湯に塩を一握り(2%)いれてスパゲッティを茹でる。
  2. フライパンにオリーブオイル、鷹の爪、ニンニクを入れて火に掛け、弱火でニンニクの香りが立つまでいためる。
  3. フライパンにタマネギ、ウィインナ、マッシュルーム、ピーマンを加えて炒め、いったん別の器に取り出しておく。
  4. フライパンにケチャップを加えて煮詰める。
  5. フライパンに茹で上がった(標準時間より2分少なく)スパゲッティを投入し、茹で汁を玉じゃくし1杯を加えて中火で汁がなくなるまで煮る。先の器のタマネギ等を加えて更に煮て、塩胡椒等で味を整える。
  6. 皿に取り、好みでチーズ、タバスコを掛ける。

では今月はここまで、また来月お会いしましょう、それまでご機嫌よう
  (藤まつり(津島)  おわり)

<Home>