持続可能な開発目標 ? ? ?
コロナウイルスの勢力未だ衰えざるに、いかなる金に目の眩んだ亡者どもの所為(しわざ)にやあらん、当然中止してしかるべきオリンピックも、どうやら強行されるようで、やれ新たな疫病の中心地だ、やれ発生元だと世界中から罵られ、蔑まれ、揚句のはては本来別の彼の国辺りが払うべき10兆ドルの賠償金を、此の国が払わねばならぬような羽目に陥るのではないか、とまあ、斯様な心配をもって、此の頃いささか寝不足気味なのは、言わずと知れた、ここ一年ばかりお脳の調子の甚だ宜しからざるこの老人でございますが、また、オリンピックのエンブレムのデザインが”於かめ、ひょっとこ”のほっかむりしている手ぬぐいに似ているのに、なぜ誰も文句を言わないのだろうかと疑ったり、聖火ランナーのユニフォームのデザインのダサさは新興宗教のそれを想い出させるのに十分ではないかなどと訝ったりするのを見れば、この老人は時流にも確実に乗り遅れてしまったのだと言うこともできるのでございますな。

そんな老人が、『SDGs』という略号を知ったのは、時流に乗り遅れた者にはいかにもふさわしく、つい先日のことでございます。 謂わゆる "Sustainable Development Goals" とはちゃんと"Weblio"英和辞典にも記載されていまして、『持続可能な開発目標』と訳されておりますが、"? ? ?" でございますな。

皆様方の中に、英語にあまり堪能でなく、『持続可能な開発目標』も初めて見たという方が居られましたら、ここでちょっと意味を考えて頂きたいと思うのですが、はたして次の段にて読み解く "SDGs" の意味と同じでございましょうか? 老人はすっかり読み間違えておりましたが、皆様方にはいかがでしょう?

さて、本題に入るまえに、 "sustainable" の意味について≪ Oxford Advanced learner's Dictionary ≫を見てみましょう、――
sustainable:(adjective)1. involving the use of natural products and energy in a way that does not harm the environment. 2. that can continue or be continued for a long time.

サステイナブル:(形容詞)1. 天然資源/製品やエネルギーの利用/用途を自然環境を破壊しない道に巻き込む  2. 長期にわたって継続/持続可能な
Sustainable Development Goals
   (From Wikipedia, the free encyclopedia)

The Sustainable Development Goals (SDGs) or Global Goals are a collection of 17 interlinked global goals designed to be a "blueprint to achieve a better and more sustainable future for all".[1] The SDGs were set up in 2015 by the United Nations General Assembly and are intended to be achieved by the year 2030. They are included in a UN Resolution called the 2030 Agenda or what is colloquially known as Agenda 2030.[2] The SDGs were developed in the Post-2015 Development Agenda as the future global development framework to succeed the Millennium Development Goals which ended in 2015.

The 17 SDGs are: (1) No Poverty, (2) Zero Hunger, (3) Good Health and Well-being, (4) Quality Education, (5) Gender Equality, (6) Clean Water and Sanitation, (7) Affordable and Clean Energy, (8) Decent Work and Economic Growth, (9) Industry, Innovation and Infrastructure, (10) Reducing Inequality, (11) Sustainable Cities and Communities, (12) Responsible Consumption and Production, (13) Climate Action, (14) Life Below Water, (15) Life On Land, (16) Peace, Justice, and Strong Institutions, (17) Partnerships for the Goals.


自然環境を破壊しない発展のための諸目標

『自然環境を破壊しない発展のための諸目標』(SDGs)、或は『全世界的目標』とは、”万人にとって、より良く、より持続可能な未来を達成するための青写真”となるべくデザインされた連結した17の全世界的な目標の集まりである。
"SDGs"は、国連総会に於いて2015年に提起され、2030年までに達成するよう意図するものである。
それ等は『2030までの課題/目標』と呼ばれる国連決議に含まれる。
"SDGs" は、2015年に終了した『ミレニアム開発目標』を継承し、全世界的発展の枠組として発展したものである。

17の"SGDs" とは、即ち以下の通り、(1)貧困の撲滅、(2)飢餓の絶滅、(3)健康的で良好な生活、(4)良質な教育、(5)性的平等、(6)清潔な水と下水設備、(7)安価で無害なエネルギー、(8)まともな仕事による経済成長、(9)産業と技術革新と社会基盤、(10)不平等の減少、(11)持続可能な都市と地域社会、(12)非難されない消費と生産、(13)地球温暖化防止活動、(14)水中の命、(15)陸上の命、(16)平和と公平と強力な統制機構、(17)諸目標の為めの協力。

老人の生活は、およそこのように一つ覚えては、三つ忘れるというようなことを飽きることなく繰り返しているのでございますが、若小時弱い乳歯を捨てて強い永久歯を手に入れたように、一つ捨てながら、三つ手に入れてきたものが、今になってそれが逆転したということで、まことに上手くできた世界であることよ、と自然の精緻なる作用には驚きさえ感じられますな。

つい先日、かたじけなくも老人の所に ”コロナウイルスのワクチンが来たので、ありがたく打ってもらうがよいぞよ” というようなお達しが役所より届きましたので、6月27日に近所の眼科で打ってもらいましたが、心配していたような発熱もなく、また蚊に刺されたほどの痛みもなかったので、まあこれに関しては本当にありがたく思っております。 こんなことぐらいでコロナ騒動も終結に向えばよろしいのですが、はたしてそううまく行くものかどうか、心配性の老人にはいつまでたっても心配の種が尽きません。

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夏羊羹(川村屋賀峯総本店)
では今月はここまで、また来月お会いしましょう、それまでご機嫌よう。
  (持続可能な開発目標 ? ? ?  おわり)

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