日本人でありながら、まさか「京都のぶぶ漬け」について知らない人は一人もいないと思いますが、京都の人は、客が長居しても、「どうぞお帰りやす」というような直接的な断り方ができず、その代わりに「ぶぶ漬け用意しましたさかい、どうぞ一杯お上がりやす」というような断り方をすると聞いておりますが、サキ報道官の言葉は、これよりはもう少し直接的な示唆を含んでいるようで、「アメリカは、我が国の選手を、そのような危険に会わせることはできませんので、日本の政府と五輪関係者は、どうぞ宜しくお含み置きください」と言っているとしか思えません。
しかし、政府の方からは、「ごもっともでございます。当方と致しましても、五輪の方は諦めておりますので、どうぞお気になさらずに、ご心配かけて申し訳ございませんでした」、というような言葉が出てくるような気配もなく、どうも五輪強行の方に傾いているのではないかと思われます。
味方の不利を顧みず、猪突して戦端を開いてしまった、彼の「大東亜戦争」を鑑にしようというような気はないのでしょうか? それとも、「五輪辞退などは凡人の考え、日本人であるからには人の行く裏を行かなければ」、とでも?
「人の行く裏に道あり花の山」とは、株屋の言い草、決して民草の暮らしを守るべき方々の考えるべきことではございませんが、‥‥はたしてその真意は?
しかし、こんな記事まで出されたんでは、あんまり見透かされているようで引くに引けず、止めるに止められないってところなんでしょうか?‥‥まあ、欲得づくだけで進めてきたことなんですし、どうなったって仕方ありませんよね、――
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