スターリンク計画とは、約12、000基の人工衛星を用いて、地球上の何処からでも安価に、高度なデータ通信を可能にしようという計画で、2019年から始まり、2020年代の中頃の完成を目指したものですが、総費用100億米ドルとも言われる、その出資、計画・実施・運営はすべてスペースX社(Space Exploration Technologies Corp.)がまかなうことになっていて、2020年の終り頃には、既に1500基程度の人工衛星が軌道上に設置され、アメリカの一部の地域では、既に運用が始まっています。 スターリンクの利用に要する個人的負担は優れたパラボラアンテナシステムを含む初期費用が499米ドル、以後毎月の費用が49米ドルでしかありませんので、携帯やスマホの基地局が遠いところとか、光通信が通じていないところなどには、非常な恩恵となるに相違ありません。 しかもそのサービスはアメリカ一国、あるいは北アメリカ等の数カ国に限られたものではなく、全世界にオーストラリアの砂漠の真ん中であろうと、アフリカのジャングルであろうと、シベリアの極地であろうと、何処であっても、そのサービスを受けることができるのです。
まったくもって、すごい事だと思いませんか?そのスペースXとはどんな会社でしょうか? 言うまでもなく、そんな事のできるのはあの男しかいませんね。 そうです、テスラ社のCEO
イーロン・マスクの会社なのです。 テスラ社のホームページを見ると、"Tesla’s mission is to accelerate
the world’s transition to sustainable energy."(テスラの使命とは、世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速することである)というメッセージが目に飛び込んできますが、テスラ社は株式会社でありながらお金儲けが目的ではありません、配当金を0に抑えて、利益を次から次へと新しい工場の建設に注ぎ込んでいるのですが、テスラ社の株を買う人は、皆その使命に賛同して買っているのですね。
|