新型コロナ・ウィルスによる、わが国の感染者数は、「東洋経済ONLINE」の記事中に棒グラフとして、纏められていますが、それにより、日別感染者の数が幾何級数的に増加傾向を示していることが見てとれます。いよいよパンデミックに入ったものと思わねばなりません。上記棒グラフより読み取った推移を下表に示しますので、その恐怖をよく噛み締めてください。
感染者数推移 |
日付 |
感染者 |
増加分 |
2/27 |
179 |
+23 |
2/26 |
156 |
+20 |
2/25 |
136 |
+8 |
2/24 |
128 |
+11 |
2/23 |
117 |
+15 |
2/22 |
106 |
+24 |
2/21 |
82 |
+13 |
2/20 |
69 |
+9 |
2/19 |
60 |
+8 |
2/18 |
52 |
+8 |
2/17 |
44 |
+6 |
2/16 |
38 |
+4 |
2/15 |
34 |
+4 |
2/14 |
30 |
+9 |
2/13 |
21 |
+4 |
2/12 |
17 |
+0 |
2/11 |
17 |
+1 |
2/10 |
16 |
+0 |
2/09 |
16 |
+0 |
2/08 |
16 |
+0 |
2/07 |
16 |
+0 |
2/06 |
16 |
+0 |
2/05 |
16 |
+2 |
2/04 |
14 |
+2 |
2/03 |
12 |
+0 |
2/02 |
12 |
+0 |
2/01 |
12 |
+0 |
1/31 |
12 |
+1 |
1/30 |
11 |
+3 |
1/29 |
8 |
+1 |
1/28 |
7 |
+3 |
1/27 |
4 |
+0 |
1/26 |
4 |
+1 |
1/25 |
3 |
+1 |
1/24 |
2 |
+1 |
1/23 |
1 |
+0 |
1/22 |
1 |
+0 |
1/21 |
1 |
+0 |
1/20 |
1 |
+0 |
1/19 |
1 |
+0 |
1/18 |
1 |
+0 |
1/17 |
1 |
+0 |
1/16 |
1 |
+0 |
1/15 |
1 |
+1 |
武漢からの政府チャーター便帰国者、
およびダイヤモンド・プリンセス号の乗客・乗員は除く。 |
今現在、インターネット上に見られる国別感染者数は、下表のとおりですが、わずか2ヶ月間の事であるにも拘わらず、感染者の広がりは、恐るべきものがあり、もはや如何なる手段をもってしても、防ぎようがないように思えます。
2020/02/28 現在 |
国名 |
感染者 |
死者 |
中国 |
82560 |
2813 |
韓国 |
2337 |
13 |
日本 |
932 |
10 |
イタリア |
650 |
17 |
イラン |
245 |
26 |
シンガポール |
96 |
|
香港 |
86 |
2 |
ドイツ |
48 |
|
クウェート |
45 |
|
タイ |
41 |
|
フランス |
38 |
2 |
バーレーン |
33 |
|
台湾 |
32 |
1 |
マレーシア |
25 |
|
スペイン |
24 |
|
アラブ首長国連邦 |
19 |
|
アメリカ |
18 |
|
ベトナム |
16 |
|
オーストラリア |
15 |
|
イギリス |
12 |
|
マカオ |
10 |
|
カナダ |
10 |
|
スイス |
6 |
|
イラク |
6 |
|
オマーン |
6 |
|
オーストリア |
5 |
|
インド |
3 |
|
フィリピン |
3 |
1 |
クロアチア |
3 |
|
ギリシャ |
3 |
|
レバノン |
3 |
|
ロシア |
2 |
|
パキスタン |
2 |
|
ネパール等21ヶ国 |
各1 |
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さて、ここからが本題です。世に風評被害だと言って、騒ぎ立てる人がいますが、その中には権力者によるプロパガンダ(世論に影響を与えることを目的として流される情報)を疑ってかからねばならぬものが、相当数含まれていることを知らねばなりません。また風評被害を名目にして、言論を封じ込めようとする勢力があることも知らねばなりません。即ち、風評を知らねばならないのです。
ここで、風評を知るとは、風評と真実の境界を知ること、風評を起す人、風評による被害、風評による被害を受ける人、風評による被害を別の目的をもって声高に言い立てる人と、その目的を知ることです。
災害時、自然発生的に起る風評には、しばしば実害を伴い、なかなか見過ごしにすべきではありませんが、譬えば、ある人が土地を買おうとしたとき、別の親切な人が、この土地は津波が来るかもしれないから、お止めなさいと言ったとすればどうでしょう、或は不動産屋が二束三文の土地で儲け損ない、事を怨んで、風評被害を受けたとか、或は流言蜚語を受けたと騒ぎたてるかもしれません。世の中が風評被害に敏感になりすぎると、国家権力も、それに乗じて、国民の言論を統制し、思い通りに国民を操ることになるでしょう。もしそうなれば、上記の例などでも、その親切な人は、苦労して身の証を立てなくてはならなくなるかもしれません。
風評は、愚人によって起されるものですので、決して無くなることはありませんが、風評は風評でしかないと、多少の事は諦めて、害を騒ぎ立てなければ、いつしか風評は去ってゆくものです。騒がず、泰然としていれば、被害も少なく、当然受けるべきを受けるだけで済むはずです。皆が、風評などに動じなければ、国家権力の風評にかこつけた統制も容易ではなくなるでしょう。
風評被害を騒ぎ立てることも、風評を起すことも、同じく世の中に害をなすものですが、風評は多く無知より起るに反して、心に狡猾をいだいて風評被害を言う人は非常に多くいるものです。仏教的に言えば、風評は多く無罪であり、風評被害を言う人は多くが有罪なのです。心に銘じて置かねばならないでしょう。
2月29日、新潟市では新たに、東京から帰省した60代の男性の感染が確認されたそうですが、今、この容易ならざる時に、なお新聞等のメディアは、感染者の名を明かさず、ただ某市に於いて、感染者一名が発生しました、と言うだけです。はたしてこれで感染の拡大を防ぐことができると思っているのでしょうか? 誰かが感染経路を調べるのは確実だとしても、本人や、本人周辺の人から得られる情報だけでは、いかにも不十分です。行方不明者の捜索と同じように本人の名前と顔写真をメディアに流せば、自ら名乗り出てくる人が必ずいるはずです。この切迫した危急の場に於いて、何を躊躇しているのでしょうか?本人よりの聞き取り調査が根幹をなすことは、言うまでもありませんが、はたして食堂で同席した人や、たまたま電車に乗り合わせた人の中の如何ほどに、たどり着くことができるのか、はなはだ疑問です。しかもそのような人でも感染することは可能なのです。感染者がねずみ算のように増加すれば、医療資源は数ヶ月を待たずして尽きることになるでしょう。その結果は考えるだに怖ろしいと思いませんか? その方面の方たちには、事の軽重を是非ともわきまえてほしいものです。
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