今月は、老人の所有する秋冬用煎茶道具を御笑覧に掛けましょう。
九谷焼の赤絵茶碗は、5客中の1客が口付きであり、急須を兼ねておりますので、後始末が容易であり、最近は煎茶だろうが、玉露だろうが、こればかりを使用しております。
中央から、観音座像を筋彫りした竹の茶量、凡そ10gの茶葉を量り取ることができます。次いで右回りに茶碗2個、口付き茶碗1個、湯冷まし1個、銀の中次(なかつぎ)1個、本来は抹茶用の道具とされているようですが、ちょうど煎茶50gが入るだけの容量がございますので、老人はもっぱら煎茶用として愛用しております。
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