老人にとって、PC. 買換えの後遺症は、未だ収束に至らず、今月も本日29日に至って漸く、この雑文を書き始めたような次第で、相も変わらず、老人自身にも、何を言っているのか、さっぱり分からないようなことになるのではないかと危惧しておりますが、この間も、自動車学校の高齢者講習会に行ってきましたところ、講師から、些か不審の目をもって見られたていたほどでもございます、何事も、大目に見ていただかなくてはならないようなわけで、何卒、御理解戴きたいものと存じますのですが、‥‥
さて、二室がドアを隔てて隣り合っており、一方を高温の室、他方を低温の室と仮定する時、中間のドアを開放しますと、両室が外から熱を加えられず、謂わば断熱状態にあれば、必ず熱は、高温の室から低温の室へと流れ移って、両室の温度を等しく致しますので、熱力学では、エントロピー(
entropy )という単位を使用して、「両室のエントロピーの和が増大した」と言うように、この現象を説明致しておりますようでございますが、他の方面でも、このエントロピーという熱力学の語を借りて、乱雑さの度合いや、不規則さや、自由さの度合いを表し、『ある系の元とに戻り難さ』を、「系のエントロピーが増大する」と言うように使用しているようでございます、‥‥
その、何故、このような話を致しているのかと申しますと、つい先達ってのことでございますが、この近くを台風が通ったのでございます。 老人の住居は、台風の直撃にはとても堪えられそうにもない、築50年の茅屋なのでございますが、それ以上に老人自身が、子供の時分、伊勢湾台風の直撃に遭遇し、古家から、新築まで村内の至る所で、家々の潰されているのを見て来て居りますので、地震雷火事親爺の上に、この台風が来るのでございまして、例年7、8、9の三ヶ月は、ただひたすら台風が来ないようにと、祈っているような次第なのでございますが、どうもこの三ヶ月だけでは相済みそうもなく、6、7、8、9、10の五ヶ月、或は11月を含めて六ヶ月は台風の心配をしなくてはならないような有様なのでございます、‥‥
というようなわけで、もう皆様にも、お気づきのことと存じますが、日本列島改造を含む、地球表面の改造が、この異常気象を引き起こす原因であろうと思案しているが故に、今すぐにも止めなければならないというのが、この話の結論なのでございますな、‥‥
YouTube 等を見ていて、今更ながらに気づかされるのは、――山を崩して、海を埋め立てるのは余にも簡単でありながら、海を渫えて、山を築くのは余にも困難である。森の樹木を切り払うのは余にも簡単でありながら、樹木を育てるのは余にも困難であるということなのですな、‥‥譬えば群馬県の妙義山のような岩山だろうと、小学校の校舎ほどもあるブルドーザーを使用すれば、容易に突き崩すことができるでしょうが、小さな岩の一つすら、恐ろしいほどの高圧室に入れなくてはならず、その高温、高圧を造るに必要なエネルギーも、また莫大なものであるはずですし、‥‥又岩を造ることができたとしても、それを高みへ運び上げるに必要なエネルギーも、また莫大なものであるはずです。
残り少ない石油を、早く使い尽そうとするかのように、今現在、我々は、何故このように山を崩して、海を埋め立てねばならないのでしょうか?
埋蔵された石油や、鉱物を掘り出せば、エントロピーが増大します、石油を燃やしても、他の物質に作り替えても、エントロピーが増大します。勿論、山を崩して、海を埋め立てれば、即ち山という1個の物体を、砂という無数の物質に変換することなり、エントロピーの増大が莫大となるので、決して元とには戻らないということなのです。
やがて、どんどん山を崩して、地球をまっ平らにすれば、どうなるのでしょう、‥‥風の動きに対する抵抗が極端に減少しますので、非常に小さな気流の乱れが、非常に大きな気流の乱れを引き起こし、台風やサイクロンの威力も10倍、20倍にもなるものと思われますし、年中至る所で台風が起るはずです。
これ等が皆、老人の妄想に過ぎなければよいのですが、‥‥それにしても、金の力の恐ろしさなのか、欲の力なのか、この地表を平坦にして平気な人間が、この世間に存在するなんて‥‥、それも掃いて捨てるほど、‥‥。
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