春爛漫


一高の寮歌に、「春爛漫の花の色 紫匂う雲間より」、というのがございましたが、相も変わらず春は結構で、宜しゅうございますな、‥‥ついでですから、ちょっと調べてみましょう、――
春爛漫の花の色 紫匂ふ雲間より
紅淡き朝日影 長閑けき光さし添へば
鳥は囀り蝶は舞ひ 散り來る花も光あり
インターネットによりますと、矢野勘治という人が、一高の二年の時に作詞したということですが、また三年の時には、かの有名な「嗚呼玉杯に花うけて」も作詞しているようでございますな、‥‥

まあ、気を取り直して、花見を続けるといたしましょう、‥‥正午を大分過ぎてから出てきましたのでね、ある程度の人混みは覚悟しておりましたが、どうも閑散として貸し切り状態ですな、‥‥皆どうしたんでしょうね、こんな満開だってえのに、‥‥折角の桜が、う~むもったいない、‥‥

今年は春先にちっとばかし寒かったものでございますからね、皆桜なんてものは、もうとっくに散っちゃってるって思ってるんでしょうねえ、‥‥まあ何にしても、人混みに邪魔されずにゆっくり花見ができるなんてことは、今後そうあることじゃあございませんのでね、心ゆくまで堪能してから帰りましょう。

今年の桜は、色が少し濃いようでございますね、‥‥「紫匂う雲間より」、ですか、宜いものですな、‥‥。



桜のトンネルから横にそれて、下から見上げてみますと、写真じゃ陰になってあまり綺麗に見えませんが、実際には豪勢に咲き誇った満開の桜が、風が吹くたびに散っておりますので、まるで夢か幻のような光景でございましたよ。皆様にお届けできないのが残念で、‥‥



桜のトンネルを、およそ2km歩いて、橋の処で対岸に渡りますと、四方に見晴らしがきくようになります。閑散としたゴルフ場を取巻く満開の桜に、晩春の長閑けさを感じながら歩いていると、日常の鬱屈も、いつの間にか氷解して晴れやかになり、まるで心の中にも花が咲いたかのようです。

空は美事なまでに晴れ渡り、竹藪を渡る風も心地よく、絶好の花見日和ですが、相変らず行き交う人も無く、絶好の美景を独り占めにしたままです。



この辺の風習でしょうか、しばしば河川敷の中に集落の墓所らしきものを見掛けます。時として水の出ることが有ったとしても、墓石は重いので、恐らく流された事などはないのでしょう。それよりも、墓中の主にゴルフ場の花を愛でさせてやりたいという心情が勝ったのでしょうか。言わば名より実を取ったという事でしょうね、‥‥。

老人には、この墓所の周辺の二三本の桜が、殊の外結構なものに見えました。
墓石無用論者の老人ですが、案外、このような墓所には心が動くものですな、‥‥。

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≪桜餅の作り方≫
インターネットで、ういろう生地を使った桜餅を見つけました。今回はそれを作って見ましょう。

≪材料:8個分≫
  1. 上新粉:50g
  2. 餅粉:20g
  3. 浮き粉:10g
  4. 色粉:緑、赤少々
  5. 砂糖:100g
  6. 水:100cc
  7. 漉餡:120g
  8. 片栗粉:打ち粉用少々
  9. 桜の花の塩漬:8個
≪作り方≫
  1. 上新粉、餅粉、浮き粉をボールに入れ、半量の水を加えてよく混ぜる
  2. 1.のボールに砂糖全量と殘りの水を加えて、よく混ぜる
  3. 蒸気の上がった蒸し器に布巾を敷き、ボールの中味を流し入れ、強火で15分蒸す
  4. 蒸し上がった生地から、着色分約10%をボールに取り分ける
  5. 殘りの生地を、打ち粉を振ったまな板の上に取り、全体に少量の打ち粉を振りかけて、麺棒で約10cm×20cmに延ばす
  6. 赤、緑の色粉をマッチ棒の先ほど取って1滴の水に溶かす。
  7. 着色分の生地を二分して丸め、色粉の水に少しづつ付けながら、両手の指先で揉み込み、好みの濃さの色を着ける。
  8. 着色した生地を、10cmの棒状に伸ばし、着色してない生地の下半分に適当な間隔をおいて縦に並べ、着色してない生地の上半分を被せ、麺棒で10cm×40cmに延ばす
  9. 両縁の凸凹した部分を切り取り、殘りを8等分する
  10. 8等分した餡を俵型に丸めて、生地で巻く
  11. 塩抜きした桜の花を飾る

≪漉餡の材料:出来上がり350g分≫
  1. 粉末漉餡:80g
  2. 砂糖:120g
  3. 水:250cc
≪漉餡の作り方≫
  1. 鍋に水250ccを入れ、粉末漉餡80gをかき混ぜながら加え、加え終ったならば、2~3分置く
  2. 砂糖120gを加えて、かき混ぜながら中火で好みのかたさになるまで煮詰める
  3. 好みのかたさになったら、好みで食塩を少々加えて混ぜ、火からおろす
では、今月はここまで、また来月お会いしましょう、それまでご機嫌よう
  (春爛漫  おわり)

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