カステラ


さて取り出だしましたるは、新聞紙で作ったひとつの函、まあこれも一種の奇術のようなものですが、これでもってカステラを作ってみようというのが、今月のテーマでございます。

カステラなどというものは、特別高価なものでもございませんのでね、あえて作るまでもないようなものですが、物を造るという行為自体が非常に面白いものでございますのでね、簡単な物ならば、造らないという手はなかろうということですな、‥‥。

そこで必要となるのが、カステラの焼き枠ですが、新聞紙で代用できますので、あえてお購めになることもないでしょう。

≪ カステラの作り方 その1:焼き枠の作り方≫
  1. 焼き枠を作る:新聞紙10枚ぐらいを重ね、15x15cm、深さ8cmの函を作り、適当にホチキスで綴じる。 同様に16x16cm、深さ1cmの蓋を作る。
  2. 函の内側と、蓋の外側に、隙間なくアルミホイルを重ねる。
  3. 函の底面に15x15cmのクッキングシートを敷く。


カステラは、材料がどこも大体同じですので、見た目や、食感の違いほどには、味の違いは感じられません。
≪カステラの作り方 その2:材料≫
  1. 卵:4個
  2. 強力粉:100g
  3. 砂糖:110g
  4. ザラメ:20g
  5. 水飴(または蜂蜜):60g


1270円のハンドミキサーが、活躍します、――
≪カステラの作り方 その3:材料を混ぜる≫
  1. オーブン:180℃に余熱する
  2. 小麦粉:振るっておく
  3. 水飴(または蜂蜜):20ccの湯で溶きのばす
  4. ボールに卵4個と砂糖110gを入れ、45℃~50℃で湯煎しながら、高速のハンドミキサーで6分間混ぜる
  5. ボールに水飴(または蜂蜜)を加えて、中速で30秒混ぜる
  6. 小麦粉1/3を加えて、中速で5秒混ぜる
  7. 小麦粉1/3を加えて、中速で5秒混ぜる
  8. 小麦粉1/3を加えて、中速で50秒混ぜる


以上で、準備はすべて整いましたので、後は焼くだけですな、‥‥
≪カステラの作り方 その4:焼く ≫
  1. 天板の中央に、新聞紙で造った函を置く
  2. 底のクッキングシートの上に、ザラメ20gをちらす
  3. 上で作った液体状の生地を、函の中に流しいれる
  4. 天板を持ちあげて、10㎝ぐらい上から、2回下に落とし、気泡を浮き上がらせる
  5. 竹串を2~3㎝差し込み、縦横1㎝間隔の格子状に動かして、気泡を消す
  6. (経過0分)180℃のオーブンに入れる
  7. (経過1分)1分経過した時、竹串を2~3㎝差し込み、縦横1㎝間隔の格子状に動かして、気泡を消す
  8. (経過4分)3分経過後、表面に霧を吹き、ザラメに触れないぐらいの深さまで、木べらで丁寧にかき混ぜて、表面をならす
  9. (経過7分)3分経過後、表面に霧を吹き、ザラメに触れないぐらいの深さまで、木べらで丁寧にかき混ぜて、表面をならす(7.~8.は省略可能)
  10. (経過10分ごろ)焼け色が付いたら、竹串で周囲をはがして、蓋をかぶせ、150℃にオーブンの目盛りをあわせて、35分間焼く


焼き上がったようですな、‥‥しかし表面が、でこぼこしていますが、大丈夫ですかな、‥‥
≪カステラの作り方 その5:成形 ≫
  1. オーブンから出し、天板ごと、10㎝ぐらい上から、下に落として、周囲を剥がれやすくする
  2. 函から出して、表面にラップを隙間無く巻き付ける
  3. 表面を平らにするため、平らな板の上に、上下を逆さまに置く
  4. 冷めたら、上下を返して、表面を上にする


≪カステラの作り方 その6:切り分ける ≫
  1. 包丁を、よく研ぐ
  2. 一たちごとに、包丁を熱湯につけ、滴を振り払って切る
  3. 標準的サイズは9x2.5㎝、ローカルには自由
  4. 縁の部分は、台所で始末する

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所要時間、およそ2時間、案外簡単でしたな、有名店のカステラに遜色ないとまでは言えませんが、あえてデパートまで買いに行く必要も感じられません、‥‥まあ上上の出来栄えと言ってもよいでしょう。
では、今月はここまで、また来月お会いしましょう、それまで御機嫌よう
  (カステラ  おわり)

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