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大ねずみ、付録:鼻うがい(花粉症対策)
  就任以来、オバマ大統領の打出す政策は、皆実効性の有るものばかりです。この国の人たちはそれを横目に見ながら、実にうらやましく思っているのではないでしょうか。
  
  900万世帯もの住宅差し押さえを免れさせるために、7兆円を出動してローン負担を軽減するとか、2013年の大統領の任期が切れるまでに財政赤字を半減する意向であるとか、この国でも、ぜひこうであって欲しいと思うような願いが、政策となってやつぎばやに次々と打出されているのです。
  
  アメリカはもう後戻りできないな、いったん身に付いた智慧はもう洗い落とそうにも洗い落とせないのだから、‥‥
  それに引き替えこの国は、‥‥
    はたして今までに誰かいただろうか?
    国際的舞台において、酔っぱらって醜態をさらした者が?
  
  酒に酔っぱらうのは日本人とは限りません。しかし日本人の人種的特性として、アルコールに酷く弱いということも、また世間周知の事実なのです。
  本人も周囲も、もっと気を配っていなくてはならないのでした。
  
  『スポニチ』によれば、
英テレビ各局は17日、中川昭一財務相の辞意表明を朝から繰り返し報道。BBC放送は東京株式市場の下落を伝える際に、ローマでの中川氏の記者会見映像をだぶらせ、キャスター自身がろれつが回らないようなしぐさをした後、笑い転げるなどやゆした。

 また同日付の英紙タイムズは社説で、チャーチル元首相が飲酒には厳格な姿勢で臨んでいたことや、酒好きだったロシアのエリツィン元大統領の失敗などを紹介、政治家の飲み過ぎを戒めた。

[ 2009年02月17日 19:43 ]
  と、いうことです。
  
***
  
  恥ずかしい!!
  いつまでも醜態をさらした本人のみを責めても仕方ありませんが、もう終りでしょうねぇ、‥‥。
  それでも恥ずかしい!!
  
  しかしねぇ、あれをテレビで見ていて、まるでわが身を見ているような気分になった方はいらっしゃいませんか?そう、わたしはなったのですよ。実を言えば、一再ならずこの通りの状態を人様の前に曝しています。その様子が脳裏にプレイバックして、‥‥いたたまれませんでした。
  あの隣の席のコップに手を伸ばした場面をご覧になりましたか?わたくしも確か同じような事をした記憶が有るのですよ。消えて欲しい記憶ですからねぇ、余りはっきりとは思い出せませんが、‥‥。お酒が好きですからねぇ、‥‥。
  
  しかし、好きなものを前にすると普段の誡めも甘くなってしまい、もうどうでも良いという気になることはありませんか?そんな時、皆様はどうなさいますかね、‥‥?
  あ~あ、‥‥、本当に悩みは尽きませんナ、‥‥。まあ、お互い日本人同士、気をつけましょうね、‥‥。
  
子曰:「道不遠人。人之為道而遠人,不可以為道。《詩》云,『伐柯伐柯,其則不遠。』執柯以伐柯,睨而視之。猶以為遠。故君子以人治人,改而止。忠怒違道不遠。施諸己而不願,亦勿施於人。君子之道四,丘未能一焉:所求乎子,以事父,未能也;所求乎臣,以事君,未能也;所求乎弟,以事兄,未能也;所求乎朋友,先施之,未能也。庸德之行,庸言之謹;有所不足,不敢不勉;有餘,不敢盡。言顧行,行顧言。君子胡不慥慥爾。」
(注釈)●子(し)の曰(いわ)く:先生(孔子)はこう言われた。●道は人に遠からず。人の道を為(な)して人に遠きは、以って道と為すべからず。:政治の道は、人の道(人情と生活)から遠く離れてあるのではない。政治を為して、もし人の道から遠く離れているのであれば、それは政治とはとても言えない。●詩に云(いわ)く「柯(か)を伐(き)る、柯を伐る、その則(のり)遠からず。」と。:詩経ではこう言っている、「斧の柄を切り出す。斧の柄を切り出す、その手本は(今手に持っているので)遠くにはない。」と。●柯を執(と)りて以って柯を伐り、睨(げい)してこれを視(み)るに、なお以って遠しと為す。:斧の柄を手にとって斧の柄を切り出し、ちらりとこれを見てみると、政治の場合は、なお人と自分との距離は遠い。●故に君子は人を以って人を治め、改むれば止む。:それだから君子(徳の高い為政者)は、人の道で人を治めながらも、人が誤った道を改めれば、もうそれ以上干渉することはない。●忠恕(ちゅうじょ)なれば、道に違(たが)うこと遠からず、諸(これ)を己に施して願わざるは、また人に施す勿(な)かれ。:忠(ちゅう、献身)や恕(じょ、思いやり)は、ほぼ政治の道と言ってよく、自分がして欲しくない事を、人にしてはならないのが道である。●君子の道に四あり。丘(きゅう、孔子の本名)は、未(いま)だよく一すらせず。:君子が政治をなすにあたって、心得るべき道はただの四つであるが、わたしは、未だに一つの道すら満足にはできない。●子に求むる所を以って、父に事(つか)うるは、未だよくせず。:子にして欲しいように、父に仕える。これは未だにできない。●臣に求むる所を以って、君に事うるは、未だよくせず。:家臣にして欲しいように、君主に仕える。これは未だによくできない。●弟に求むる所を以って、兄に事うるは、未だよくせず。:弟にして欲しいように、兄に仕える。これは未だによくできない。●朋友(ほうゆう)に求むる所を、先にこれに施すは、未だよくせず。:友にして欲しい事を、先に友にする。これは未だによくできない。●行うには徳を庸(もち)い、謹むには言(げん)を庸う。:徳をもって政治を行い、言葉はあくまでも少なめにする。●足らざる所有れば、敢(あえ)て勉めずんばあらず、余り有れば、敢えて尽くさず。言いては行いを顧(かえり)み、行いては言を顧みる。:行いに不足があれば、それを努力しないではおかず、言いたいことが心に有っても、言い尽くさないようにする。言えば自らの行いはその通りであったかを反省し、行えば言っただけの事を行ったかどうかを反省する。●君子胡(なん)ぞ慥慥爾(ぞうぞうじ、誠実)ならざらんや。:このような君子が、誠実でないことがあろうか。
  
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  『中庸(ちゅうよう)』という書物を見ておりますと、こんな文句が眼に飛び込んでまいりました。この中庸のような為政者必読の書でさえ、簡単な漢字さえ読めないような者には宝の持ち腐れなんですね。今さら何を求めようと言うのですか?。
  それだからこそ、忠恕(ちゅうじょ)即ち、献身も無く、思いやりも無い政治ができるのです。やむを得ないことですですがネ。
  
  さてここらで気分直しに、詩経に『柯を伐る、柯を伐る』を尋ねてみましょう。
  詩経の中の『魏風』に在りましたが、読んでみると、余りおもしろくありません。
  それで、『詩経小雅』の中から選んで、『伐木』というのをお目にかけます。
  楽しい歌ですよ、‥‥
  
(注釈)●丁丁:木を切る音、コーン、コーン。●嚶嚶:鳥の鳴き声、オン、オン。●幽谷:奥深い谷間。●喬木:高い木。●友生:友人。
(意訳)誰かがこれにかぶせて日本語の詩を作っております。
皆様は御存知ありませんか?文部省唱歌だと思うのですが、題を忘れてしまいましたので、歌詞をパソコンで調べましたが何も出てきません。
  やむを得ず、記憶に存るがままを記してみました。
かっこうかっこう 深山(みやま)の鳥(とーり)
たんとんたんとん 樵夫(きこり)の斧(おーの)
鳴(なー)く音(ねー)に 合(あわ)せて打(うー)ち
打(うー)つ音(おーと) まねてぞ鳴(なー)く
かっこうかっこう 谷(たに)深(ふか)し
たんとんたんとん 日(ひ)もすがら
  まあ、ほぼそのままですがね、うまいもんだなぁ‥‥。
  日向で、ぬくぬく眠っているネコになったような、‥‥。
  涼しい谷川で、カワセミが水浴びしているような、‥‥。
  そんな平和な気分が、そのまま出ています。
  
  せっかく開いた詩経ですから、もう一つ見てみましょう。
  次は、『魏風』の中の碩鼠(せきそ)、碩鼠とは『大きな鼠』という意味です。
(注釈)●碩鼠:大鼠。●三歳:三年。長年月の譬え。●女:汝、なんじ。鼠を指す。●貫:慣れる、奉仕する。●肯:あえて、~する気持ちがある。●莫我肯顧:倒置法で意味を強める、莫肯顧我。●逝:遠く去る、又は誓って。今は強調の意に取って『ここに』と訳す。●楽土:楽園、圧迫の無い快楽の地。楽国、楽郊も同じ。●爰:場所を示す代名詞。この処に。●我所:安楽の居所。●徳:恩徳、恩恵、報ゆる意志。●直:値、価値。労働に対する公平な報酬。●労:いたわる、慰労。●永号:長く呼び叫ぶ、長呼嘆息。いつまでも歎き叫ぶ。
  
  既製品が無い時は?はい、自分で作ります。
  えへん、では、‥‥
  少々見場の悪いのはご容赦あれ!
  容赦容赦、‥‥!
  デブのネズミはもういやだ、もういやだ
  三年三月のそのあいだ、そのあいだ
  食われたキビはどれほどか、どれほどか
  せっせせっせと働いて、働いて、
  みんな食われちゃたまらない、たまらない
  これじゃ明日にも飢え死にさ、飢え死にさ
  ネズミのいない国にゆき、国にゆき
  泣くのも今日でおさらばだ、おさらばだ
  これはどうも、なんともいやはや、似たような国も存るもんだというか何というか、‥‥。
  3000年も前のことなのに、‥‥。
  
  大ネズミには、皆さん本当に困っているようですナ、‥‥。
  
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  話は代りますが、皆様、花粉症の方はどうでございますか?いや、まったく何ともなければ、それが一番よろしいんでございますがネ。どうも酷くなると、だいぶん大変だそうでございますね?わたくしなんぞも、以前には毎日ティッシュ一箱というような年もございましたが、ここ数年は日に十回ほども鼻をかめば、それで良いようでだいぶん楽になっております。今回はその方法をお教えしましょうか。
  
  『鼻うがい』というんだそうです。鼻から0.9%の食塩水を吸い込み、それを口から吐き出すことによって鼻腔内の粘膜を洗浄して花粉等を洗い流し、かつ粘膜の強化を図るというようなことだそうですが、それをここ数年実行しておりますので、恐らくはそれが効いているのではないでしょうか。
  
  もう何年も前のことです。偶然にも、あの大歌手の美川憲一さんがですね、テレビでこの鼻うがいを実演していらっしゃいまして、それを見て、わたくしはほとほと感心いたしましてですね、早速まねをさせて戴いているような次第でございますよ。美川さんには本当に感謝しております。
  
  『え~、ここでやれってぇ!いいわよ、やるわよ!い~い、こうやるのよ!』と、美川さんは、あのままの声でそう仰って、実際にコップに塩を溶かし、『ず、ずぅ~』っと音を立てて鼻から吸い込み、それを『ブバァ~』って口から吐き出して、お見せになったんですよ。お化粧もそのままで、‥‥、勇気のある方だったんですねぇ‥‥。
  
  偉いひとです!感心しました。そこで今回は、わたくしも美川さんに見習って、皆様に実演してみようかと、‥‥。決して”出たがり”というような事ではないのでございますよ。
  
  プールなんかで、鼻から水を吸い込んで、それが大変痛かったという思い出はございませんか?しかし、そんなことは全然ございません。
  食塩水の濃度と温度がポイントなのですネ。
  それさえ間違わなければ大丈夫です。
  
  体温と同程度のぬるま湯200CCに食塩(97%以上の精製塩)1.8グラムを溶かして使用します。ご家庭で1.8グラムを測るのは容易ではありませんが、余り神経質にならなくても、ティースプーン半分ぐらいと、結構ラフに用いても良いようですよ。吸い物よりは塩辛く、ちょうどみそ汁ぐらい、このように味で見分けるのも一つの手段です。
  美川さんは、熱い湯を5分の1、水道水を5分の4の割合で、湯で食塩を溶かし、水で適温にするという方法でやっていられました。わたくしもその方法で、だいたいうまくいっていますが、熱すぎないように注意してくださいね、粘膜をやけどしますよ。
  
  後は写真を見てまねてください。
  両方の鼻の孔を均等に水につけて勢いよく吸い込みますと、それが口蓋の後の方、咽の入り口あたりから口の中に流れ落ちてきますので、それを手にした鉢に受けて吐き出します。風呂に入ったついでにやれば、服が汚れなくて好都合ですよ。
  
  勢いが良すぎると気管の方に入ってしまいますから、徐々に力を加えていきましょうね。慣れればなんでもない事でも、初めだけは注意するのが肝心ですよ、‥‥。しかし臆病すぎてもよくありません、こんなことは、簡単簡単‥‥というぐらいに気楽に構えて、かつ落ち着いて、何事が起きても落ち着いていれば大丈夫、‥‥。
  さ、どうぞ、‥‥。
  
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  いやぁー、かってにやってろ!なんて言葉がどこからか聞こえてきそうですが、まあ何事も人助けですからナ、多少は多めに見てやらなくてはなりません。
  
  冗談はさておき、この老人は、年間20本の映画を見て4回の演奏会に行くというのが、ここしばらくの習慣ですが、今月見た3本の映画は、相当な傑作でした。
  『マンマ・ミーア』:ギリシャの小島で小さなホテルを営むシングルマザーとその娘を中心にした、歌と踊りのとても楽しいミュージカルです。
  歌えて踊れる超豪華な俳優陣と地中海の澄んだ海、抜けるような青空、もう言うことのない作品で、今年の一番かも知れません。
  
  『チェンジリング』:シングルマザーのクリスティンは9歳の息子を誘拐され途方にくれていますが、なんと警察が見つけてきたのは自分の子供ではありません。他人の子供を警察に押しつけられ、それでもあきらめず執拗に抗議するクリスティンは、評判を気にする警察にとって、目の上のたんこぶにも等しい存在です。警察はそんなクリスティンを無理ヤリに精神病院に入れてしまいます。この映画は、戦前のロサンゼルスで実際に起きた事件を忠実に映画化したもので、警察の腐敗と人々の善意を描いています。
  精神病院に監禁されたクリスティンを助けようと、暴力的な警察にも怯まず、その腐敗をただそうとする多くの人々と、その勇気と努力、その素早い行動。
  ここに無私の人格を見てみますと、誠に心に残る映画で、やはり今年第一の傑作でした。その他にも当時の街並み、路面電車、激しく行き交う自動車の群、男女のファッション等々、当時の風俗を忠実になぞっていて、興味深いものがあります。
  
  『おくりびと』:納棺師というそうですが、死人に化粧を施して最後の旅立ちを手助けする人たちの物語です。特にこれというテーマが見あたらないので、言及しにくいのですが、俳優が皆その所を得ていて、嫌みのない永く心に残る傑作です。最初に封切りされた時は、見よう見ようとしていてつい見逃したものですが、今回幸いにも外国で賞を取り、その為に再上映されたので見ることができました。
  
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  今月のごちそうは、スパゲティー。散歩の途中いつもの道に、全然やる気のない輸入雑貨の店が有ります。いつ行っても照明が消えていて、しかも扉には鍵までがかかっています。ただガラス戸の内に雑多な品物が見え、じっくり見れば何か好みの物が見つかりそうです。それがどうした訳か、照明がついていて扉が自由に開くではありませんか。それで中に入っていろいろ見ているうちに一枚の皿に目がとまりました。
  こんにちはと奧に声をかけますが返事がありません、ただラジオの音がするのみです。さて困った、どうしたものか?何度も声をかけ、耳を澄ませますが相変わらず人の気配がありません。仕方がないもう帰ろうと思ったちょうどその時、扉が開いて人が入って来ました。
  
  『こんにちは』、『あら、鍵がかかっていなかった?』と、まるで珍しい物でも見るように客を見まわします。
  
  結局やはり思ったとおり、余りやる気のないお店だと判明したのですが、それでもアメリカ製の皿を2枚買い、早速スパゲティーでお披露目です。
<材料:2人前>
  薄切りベーコン、
  白マッシュルーム、
  ピーマン、
  ニンニク1片、
  缶詰のトマト1缶、
  スパゲティー(1.8㎜)200g
<作り方>
  1.ソース:オリーブオイルにニンニク1片を入れ、熱しながら香りを出し、焦げないうちに取り出したら、ベーコン、マッシュルーム、ピーマンを炒め、缶詰のトマトを加えて、塩、胡椒、ローリエ、オレガノで味をつけ、煮詰めて汁気をとばす。 (煮詰め時間約10分)
 
  2.大鍋に湯をわかし、一握りの塩を加え沸き上がったら、スパゲティーを入れて、終始強火で茹で上げる。茹で加減は木綿糸ぐらいの太さの芯が残る程度で堅めを意識してください。袋に記載された茹で時間は常に長めで、まるでうどんのようになってしまいますので、くれぐれも注意すること。スパゲティーはよく噛んで食べることにより、より味が増します。多少の粉っぽさの中に真の味がひそんでいるのです。 (茹で時間約8~9分)
 
  3.茹で上がったら熱いまま湯を切り、鍋のソースとあえて皿に盛って出す。
  4.付け合わせは、あらかじめ準備するが、炒めたホーレン草、ナス、ゆで卵のミモザ、その他自由。
  5.冷めると酷くまずくなるので、必ず熱いうちに食卓に出すこと。
  
  それでは、今月はこれぐらいで、
  来月、またお会いしましょう、それまでご機嫌よう。
  
  追伸:オバマ大統領の議会演説が2月25日に発表されました。とても興味深いものがありますので、是非読んでみてください。今後の日米関係を決定づける重要演説です。






  (大ねずみ、付録:鼻うがい(花粉症対策) おわり)