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平成十九年、年頭のご挨拶 |
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明けましておめでとうございます。 旧年中は、ご愛読いただきまして、誠に有難うございました。お礼申し上げます。 つばめ堂は、本年もがんばるつもりでございますので、是非皆様も応援なさって下さいませ。 ********************* と、折からの市長選挙の宣伝カーが喧しく、ご挨拶の口調も何やら選挙くさくなってしまいましたが、ご報告いたしたいこともございますので、早速、宣伝の方に移らせていただきましょう。 ********************* 第一は、維摩経(ゆいまきょう)の解説と現代語訳を公開いたします。 維摩経、詳しくは維摩詰所説経(ゆいまきつしょせつきょう)は、聖徳太子が、注釈され講義なさいましたことで、我が国に於いても、非常に早くから研究され、注釈書の類も、その名を挙げるに暇が無いほどで、群を抜いて多数ございます。 ところが、そのように大切にされてきた経であるにも拘わらず、何故か近年では、無視に近い状態で、これは何とも口惜しくも残念としか言いようがございません。 内容的には、読んで面白く、また適切な注釈書さえあれば、初学者にも分り易く、為になる所も、非常に多いだろう、また私に取りましても、このような大物を訳す機会が残されているということは、誠に有難いという訳で、喜んで訳させていただきました。 どなたにも分り易く、楽しんで、お読みいただけますよう、苦心いたした所です。 ちょうど皆様方も、お正月休み。為す所なく、お困りではございませんでしょうか。よい機会です、是非ご一読なさってくださいませ。 ********************* 第二は、大智度論の既公開分の現代語訳を書き直しております。 今月は第九巻の下を公開いたしましたが、試しに、多くの改行を挿入して、文章の主体と客体とが明了になるように計りましたところ、意外にも理解の程度が格段に良くなりまして、家人にも試したところでは、断然この方が良いだろうということになりました。 それで第一巻から全部を、見直しましたところ、これが私の無知と不注意の山でございまして、徹底的な書き直しと相成りました。 このような訳で、一一何処を修正したとは記しません。 ただ今、第四巻を終え、それを公開したところでございます。全部が終りますのは、三月に入った頃ではないかと思いますので、その頃には、再度お読みくださいませ。 大分、ご迷惑ではございましょうが、何卒よろしくお願い申し上げます。 ********************* |
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早いもので、またしても一年が、弓を離れた矢の如く、ひょオと、飛んで行ってしまいました。何やら残された年月を数えますと心細うございます。ここの所を、一休和尚が狂歌にして歌われたのでしょうか、
と。 誠に言い得て妙、残された年月が少ないことを恨みもし、未だ残されていることを喜びもする、どうにも締まらない、私のヘロヘロ人生そのもののような気がして、痛く感じ入りました。 ここは気を引き締めて、一瞬の弛みもなく行かねばなるまいという所ですが、どうもそれでは一向に私らしくもございませんので、ここはまあ、例によって例の如くにお付き合いをお願い申す次第で、相済まぬことでございます。 ********************* パロマの製品には欠陥が無かったと、第三者委員会が判断したということですが、何人も死んでいるのにそれはないだろうというのが、大方の見方でしょう。蒸し返すことになって恐縮ですが、当時考えていたことが有りますので、それを申します。たしか当時、新聞、テレビで盛んに取り上げられていましたので、それらの情報を本にして考えました。
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今、もちろん12月某日のことですが、家内はおせち料理の準備に忙しい日々を送っています。 しばらく前から米のとぎ汁に浸けてあった身欠きニシンはようやく味を付けられて、昆布巻きの材料に成ろうとしています。そろそろ数の子も米のとぎ汁に浸けなくてはなりません。これは凡そ七日間浸けなくてはならないのですから、気を付けないと間に合わなくなってしまいます。黒豆はこの間デパートで買ってきました。車エビは三十日にデパートに行き受け取らなくてはなりません。日高昆布も小倉屋山本で求めました。かまぼこと伊達巻きは小田原の籠清に注文してあります、もうじき届くでしょう。菓子は‥‥、お酒は‥‥、レンコン、ユリ根、金時ニンジン、柚子、西京みそ、海老芋、大根、タヅクリ、諸子の佃煮、金柑、ごぼう、‥‥そうそうクワイを忘れてはいけません。あと‥‥まる餅、ぎんなん、シイタケを忘れる所でした、あと‥‥、あと‥‥、ああイソガシ。 ********************* この後、一休さんの詩文を何かと思っていたのですが、これがとんだ考え違い、狂雲集のページを何度もパラパラして見たのですが、どうも一休さんは根がくそ真面目な人であったようで、詩情というものが見当りません。 そこで急遽、方針を変更しまして、大好きな李白の詩をお届けすることにしました。 玄宗皇帝に仕え、華やかな宮廷の宴席に列なり、気儘な生活をしておりました李白ですが、安禄山の乱により世の中が乱れてからは、思うように行かなくなり、ついには僻地に流されてしまいます。途中友人の奔走もあり、許されて帰国の途につきますが、その旅の間に心労が重なり、ついに帰らぬ人となってしまいました。 ある朝、貧弱な宿屋の一室で、窓に面した机に向かい、鏡を開いたところ、そこには見知らぬ人がいました。顔色は悪く、髪は真白に伸びきって鏡から溢れんばかりです。いつの間に、このように成ったのか! 李白の心は、呻きを上げます、『白髪三千丈‥‥』と。
注:秋霜(しゅうそう)は白髪のことです。 |
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私の詩心も、つい誘い出されて、歌いだします、
どうも失礼いたしました。なんと、あまりに下手だと仰る。これはご存じありませんね。下手にやるものなんですよ。大詩人の前で向こうを張るのはおこがましいってもんでしょう?下手がいいのです。‥‥ ‥‥‥‥(一杯機嫌で)ムニャムニャ‥‥ |
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(平成十九年、年頭のご挨拶 終わり) |